Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜

織姫と彦星




むかしむかし……

まだまだ私達が小さかった頃のおぼろげな記憶。

私の隣には好きな男の子が座り、空を見上げている。

暗くて誰も居ない。

もちろん小学生低学年くらいの私達2人だけなはずはないから、近くにはパパやママがいたのかもしれない。


けれどその時の私達には、その満点の星空の下、確かに2人だけの時間を過ごしていた。


その男の子を見て、男の子の見上げる星空を見る。

「うわぁ……」




< 16 / 195 >

この作品をシェア

pagetop