Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜
夏の終わり
8月も後半。
私は今、二年ぶりに着物を着付けてもらっていた。
「はい、琴音できたわよ。」
「ありがとうママ。」
実はママは気付けの免許持っていたのだ。
「はい、美穂ちゃんも素敵よ。」
美穂もうちに来てママに気付けをしてもらった。
「やーん、可愛い。」
私と美穂はお互いをベタ褒め。
美穂は可愛い着物に、綺麗な髪飾りを着けている。
いつもオテンバな感じのイメージとは違って、このギャップに萌えない男はいないでしょう。
こんな美穂を独り占めなんて憎いねぇ岡崎くん。笑
「いやぁ、琴音すごい大人っぽいよ。」
私はママの薦めで大人っぽい感じの着物にしてもらった。
大人っぽさは分かるけど、似合ってるのかな?
「それにしても、せっかくの夏祭りなのに亜季ちゃんが参加できなくて残念ね。」
本当は仲良し3人組で夏祭りに参加するつもりだったのだけれど、亜季は今、奈良県にいる。
「全国大会が明日からだからね。仕方ないよ。」
そう、亜季の頑張りは報われて二年連続での全国大会出場を果たしたのだ。
「亜季、頑張って欲しいなぁ。」