Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜
陽が暮れた頃、私達は夕飯の支度を始めた。
優斗が借りてきてくれたバーベキューセット。
拓哉と京子ちゃんが釣ってきた川魚と、私が持ってきた野菜を焼く。
芳ばしい臭いすらも写真に収められる気がして、私はしきりにシャッターを押していくのだった。
他愛もない話に花を咲かせ、時間はあっという間に過ぎていく。
そして、満天の空に幾つもの白い光の筋が架かる。