Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜


「いつ見ても綺麗だね。」

優斗が優しい目をしながら空に向かって呟いた。

私は無言で頷く。

「にしてもラッキーだよな俺達。このメンバーで二回も流星群を拝めるなんてさ。」

疲れたのか寝てしまった京子ちゃんの背を優しく叩きながら拓哉がそう言った。

「本当だね。皆ちゃんと約束守って幸せにやってるみたいだし。」

私は嬉しかったのだ。

本当にただこの3人でまた笑えていることが、嬉しかったのだ。

「それもこれも白鳥のあの手紙のおかげ……か?」

拓哉が意地悪そうに優斗を睨んで、3人で笑う。

「いや、拓哉が僕の顔を思い切りぶん殴ってくれたおかげさ。」

「あー、あれは本当に痛そうだった。」

優斗と2人して拓哉を責めるように言うと、拓哉が言う。

「それは、おまえが琴音を泣かせたからだろうが。」


その一言がどれだけ嬉しかったか拓哉には分からないんだろうな。

拓哉がそう言ってくれたこと、本当に私のことを思って優斗に会ってくれたこと感謝してるんだ。


私はこれからも2人のことをずっと好きでいられる。



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