Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜

一時間目が終わった休み時間に私は拓哉に話し掛けた。

「拓哉、遅刻なんて珍しいじゃん。」

「ん、あぁ。なんか寝覚め悪くてさ。」

それだけ言って拓哉は机に顔を埋めた。

適当にあしらわれてしまった様な気がして、私の胸がズキッと疼いた。

会話はそれっきりで、でも私は拓哉の傍にいたくて、次の授業の先生が来るまで私は拓哉の横に立っていた。

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