Sommerliches Doreiek〜ひと夏の恋〜

「おっはよ琴音。今日も眩しいくらいのキューティクルだねー。」

「いや、わけ分からんよ美穂。」

そんなファンシーでファンキーな挨拶で登場したのは親友の里見 美穂(さとみ みほ)。

超が付くほどの元気娘。

クラスではムードメーカーってやつかな?

「おっすワシタク。相変わらず琴音と仲良いねぇ。」

美穂がそう言うと拓也は無視してスタスタと教室に入っていった。

「あららー相変わらずのCOOLボーイだねぇ、ワシタクは。」

美穂、なんかわかんないけどクールの発音だけ上手いな……

「ねぇ、前から気になってたんだけどさ。ワシタクって何?」

美穂は予想外。ってリアクションした。

いや、そのリアクションが私には予想外だわ、まじで。

「キムタク理論だよ。鷲尾拓也だからワシタク。ね?」

ね?って――

な、なんて眩しいんだ、この娘の瞳は太陽のように輝いているよ。


とまあ、美穂はこんな不思議な子。笑



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