君だけに夢をもう一度 15の心
「歌さえあれば幸せっていう人って・・・・・・そう言ったの ? 」
小田が、正和の話を聞き直した。

「あぁ・・・・・・」
正和が答えた。

「まったく中田は、まさちゃんの気持ちなんてわかってない」
竹中が二人の話の中に入ってきた。

「まさちゃんが怒ったのは、サザンの音楽を聞いて泣いた自分の気持ちまで、中田は踏みにじったことが許せなかったんだ」

竹中が正和の気持ちを代弁した。

「まさちゃんは、サザンの音楽を聞いて高校に行ってバンドをやる。それは、まさちゃんの人生感が変わった出来事だったことが、中田に否定されたように思ったんだ。だから、怒った」

竹中の言ったことは、そのとおりだった。





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