君だけに夢をもう一度 15の心
「どこに行ってたの?」
真紀子が、小田の手さげ袋を見て尋ねた。

「真紀子ちゃんのクラスメートの山本君の家にね」
「えっ!? 」
真紀子が驚いた。

「休みの日は、山本君と竹中君と一緒に勉強会をしているんだ」
小田が、勉強会をする経緯を真紀子に説明した。

「よく、勉強会なんか引き受けたわね」
真紀子は呆れた表情だった。

「私のこと、何か言ってた?」
真紀子が気になって尋ねた。

「真紀子ちゃんのことを? 」
「私、あの二人には良い感じに思われていないから・・・・・・」

真紀子は、自分のことを正直に話した。




< 110 / 239 >

この作品をシェア

pagetop