君だけに夢をもう一度 15の心
その日の昼休み。
真紀子は、正和と竹中を音楽室に呼び出した。

「どうしたんだ・・・・・・? 」
正和は、また何か文句を言われそうな感じがしたため、真紀子の気持ちを探るように尋ねた。

「・・・・・・」
竹中は、ふてくされた表情だった。

真紀子は、窓側から外を見ている。

「このまえは、きついこと言って、ごめんなさい」
突然、真紀子が二人に背中を向けたまま言った。

「えっ・・・・・・!? 」
「えっ・・・・・・!? 」
思いもよらない言葉に、二人は耳を疑った。

真紀子は振り返り、二人の顔を見た。

「このまえは、少し言い過ぎたみたい。だから、ごめんなさい」
真紀子が、二人に謝った。

正和も竹中も唖然とした。
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