君だけに夢をもう一度 15の心

真紀子との出会い ③

「どうして、中田が勉強会にいるんだよ?」
勉強会の休憩時間。
竹中が小声で正和に渋い顔して尋ねた。

「俺にもわからないよ」
正和も返事に困った。

「まさちゃんは、いいのか? 」
「何を? 」

「中田から勉強を教えてもらうことになって?」

「小田君の紹介じゃ仕方ないじゃないか。それに、丁寧に教えてくれてるからね。文句は言えないな」

真紀子は、小田以上に英語の説明がわかりやすかった。

「しかし、小田君は、どうしたんだ? 」

竹中が心配した。
ずっと真紀子が勉強会に参加することへの不安があったからだ。

「今度、小田君の家に行ってみようと思う」
正和が答えた。

「そうだな。俺も一緒に行くよ」
竹名も正和に賛同した。







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