君だけに夢をもう一度 15の心
真紀子がきつい表情で竹中を見た。

竹中が目をそらす。

「でも、誤解しないでほしいの。私は、クラス委員として、クラスメートが受験に失敗してもらいたくないから、この勉強会に参加したの。決して、二人の音楽のためにやってる訳じゃないわ」

真紀子は、はっきりと言った。

「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
二人は黙り込んだ。

「それじゃ、時間だから始めるわよ」
真紀子は厳しい表情で言った。




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