君だけに夢をもう一度 15の心
「海の中道であったコンサートだろう?」
竹中もサザンのコンサート会場は知っていた。

「あぁ、そうなんだ」
正和が笑顔で答えた。

「いいな・・・・・・」
竹中は、自分も行きたかった様子で羨ましく言った。

「竹中、おまえもサザンのファンなのか?」

「ファンっというより、尊敬しているよ」
竹中が真顔で答えた。

「尊敬している?」
正和は、竹中の意味ありげな言葉に反応した。

「サザンの音楽は、聞く者を楽しませるメロディーや心にくる泣かせるバラードもある。今まで、日本の音楽史にはないバンドだと思う。そんな音楽を作るサザンはすごい!」

竹中は熱く語った。







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