君だけに夢をもう一度 15の心
正和が教室に戻ってきた。

往復20キロの距離を走って帰ってきた。
そのため、疲労感があって、その場に倒れ込んだ。

「まさちゃん! 」

竹中が正和に近づくと一緒に、クラス全員が正和に集まってきた。

正和がクラスメートの手助けで、自分の机の椅子に座った。

「合唱会は・・・・・・中田は、どうした? 」
正和が気がかりなことを竹中に尋ねた。


合唱会は終わっていた。
正和は、合唱には参加できなかった。
真紀子は、車椅子に座って指揮をした。

真紀子は、どうしても合唱会に出たいと母親に頼みこんで学校にやって来た。

母親の付き添いの中、合唱会は行われた。
結果は優勝ではなかった。

合唱が終わった後、真紀子は母親に付き添われて帰宅した。

「そうか・・・・・・」
正和は安心した。







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