君だけに夢をもう一度 15の心
「あの時、山本君が真紀子を病院に迎えに来てくれていたことを知ってたら、待っていたのにね」
静香は、文化祭の朝のことを憶えていた。
「でも、俺は待っていたんだ。まさちゃんが来るまで演奏はしないと決めてたんだ」
竹中が思い出したように言った。
「でも、お母さんに連れられて車椅子に乗った中田を見たら、すぐに演奏しなきゃいけないと思ったんだ。ケガをしても合唱会に出たい中田の姿を見たら、根性あるなって思ったよ」
竹中は、真紀子のことを感心している。
「結局、右手が使えなかったから、上手く指揮もできなかったけど・・・・・・」
靜香が懐かしく言った。
「俺、中田には悪いことしたなって思ったんだ。あの時、自分の家に来なければ、あんなことにならなくて、ちゃんと合唱会も出られたのに」
正和は、静香に申し訳なく言った。
「気にしないで、あの子は気が強くてプライドが高いのよ。それがいいところであって、悪いところなんだけど・・・・・・」
静香は、母親の言うことも聞かずに、合唱会に出た真紀子のことを言った。
静香は、文化祭の朝のことを憶えていた。
「でも、俺は待っていたんだ。まさちゃんが来るまで演奏はしないと決めてたんだ」
竹中が思い出したように言った。
「でも、お母さんに連れられて車椅子に乗った中田を見たら、すぐに演奏しなきゃいけないと思ったんだ。ケガをしても合唱会に出たい中田の姿を見たら、根性あるなって思ったよ」
竹中は、真紀子のことを感心している。
「結局、右手が使えなかったから、上手く指揮もできなかったけど・・・・・・」
靜香が懐かしく言った。
「俺、中田には悪いことしたなって思ったんだ。あの時、自分の家に来なければ、あんなことにならなくて、ちゃんと合唱会も出られたのに」
正和は、静香に申し訳なく言った。
「気にしないで、あの子は気が強くてプライドが高いのよ。それがいいところであって、悪いところなんだけど・・・・・・」
静香は、母親の言うことも聞かずに、合唱会に出た真紀子のことを言った。