君だけに夢をもう一度 15の心
「小田君・・・・・・元気? 」
正和が小田の自宅に電話をした。

「うん・・・・・・」
受話器の向こうから、小田の返事が返ってきた。
なんとなく元気がない。

「学校にも行ってないって、中田から聞かされたけど・・・・・・大丈夫? 」
正和が心配して言った。

「心配かけて、すまない」
「大丈夫だったら、いいんだけど・・・・・・何かあったのか?」

「・・・・・・」
小田は答えなかった。

「どこか、体の調子でも悪いのか? 」
気になって、正和が尋ねた。

「いろいろあってね・・・・・・」
小田が答えた。

「自分にできることがあるんだったら、相談にのるけど・・・・・・」

正和は、小田が何か悩み事があるように思えた。














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