君だけに夢をもう一度　１５の心
正和がバスを降りた。
女性雑誌が入った手さげ袋を持って、小田がいる団地へと向かった。

秋から冬の気候に変わる時期のため、風が吹くと少し肌寒い感じがする。

正和は、小田に竹中から預かった女性雑誌のことを電話で告げた。
今から持ってゆくことを約束した。

正和は、小田の体のことが気になった。
どこか、心に病気をもっている様子だった。
そのため、会ってみて話をしてみようと思った。

バス停から、小田の住む団地は近い。

同じ造りの鉄筋コンクリートの建物が並んでいる。

小田が住んでいる建物を探しあてた。
小田の住んでいる部屋は三階だった。

ドアの前で、呼び出しのスイッチを押した。

ドアが少し開いた。

「小田君・・・・・・？　」
正和は、ドアの隙間から家の中を覗いた。












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