君だけに夢をもう一度 15の心
「心配してくれてありがとう」
静かに小田が言った。

「いいんだよ。いっも勉強を教えてくれたりして、世話になっているのは自分だからね」
正和が答えた。

「どころで、本当に体は悪くないの? 学校も休んでいるみたいだけど・・・・・・」
正和が心配して言った。

「自分でもわからないんだ。ひょっとしたら、病気なのかもしれない」
小田が深刻そうに言った。

 
「自分のことが、よくわからないんだ! 」
小田が悲痛な感じになった。

「ど、どうしたんだ? 」
正和は驚きながらも気にかけた。

小田が立ち上がった。

「ちょっと、待っててくれないか」
と、言って小田は自分の部屋に向かった。

「おい!小田君・・・・・・」
正和が小田の後ろ姿を追いかけた。

「自分が返事をしたら、部屋に入ってきてくれ」

小田は、正和に背中を向けたまま言った。
そして、部屋に入った。





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