君だけに夢をもう一度 15の心
「僕、山本君と始めて勉強会をした日、はっきり、わかったんだ。男の山本君に胸が高ぶって不思議な気持ちがしたんだ。その時、自分は女なんだって・・・・・・」
小田の目から涙がこぼれ落ちた。
「・・・・・・」
「こんな自分じゃ、高校に行ったって、皆からバカにされるから・・・・・・だから高校なんか行ったって・・・・・・」
小田は涙でアイシャドーを崩しながら言った。
どうしょうもない自分が悔しかった。
そのため、涙が止まらない。
「・・・・・・」
正和は、小田に何も声をかけてあげられなかった。
どうしたら、いいのかわからず、ただ、小田を見ていた。
突然、玄関の扉が開く音がした。
そして、襖の向こうから声がした。
「りょうちゃん。開けるわよ」
と、言って襖が開いた。
小田の目から涙がこぼれ落ちた。
「・・・・・・」
「こんな自分じゃ、高校に行ったって、皆からバカにされるから・・・・・・だから高校なんか行ったって・・・・・・」
小田は涙でアイシャドーを崩しながら言った。
どうしょうもない自分が悔しかった。
そのため、涙が止まらない。
「・・・・・・」
正和は、小田に何も声をかけてあげられなかった。
どうしたら、いいのかわからず、ただ、小田を見ていた。
突然、玄関の扉が開く音がした。
そして、襖の向こうから声がした。
「りょうちゃん。開けるわよ」
と、言って襖が開いた。