君だけに夢をもう一度　１５の心

小田の告白　②

次の日の朝。
正和は眠そうな顔で食卓に着いた。

昨夜、小田のことを考えていると、なかなか寝付けなかった。
小田の告白は、正和には理解できないものがある。

男性の体で女性の心を持っている。
そんなことがあるんだろうか？
でも、間違いなく、小田自身は、そうだった。

これから、小田とは、どんなふうに接していけばいいのか？
小田には、勉強を教えてもらって世話になっている。
悩みを解決させて、早く元気になってほしい。

考えれば、考えるほど、正和には難しい問題だった。

学校に行くため、家を出ると、一人の女性が立っている。
女性は、黒皮のコートに茶髪の長い髪。
手には赤いマネキュアをして、派手な感じだった。

「お店、開いてませんか？　」

女性の声は低く、男の声のように聞こえる。









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