君だけに夢をもう一度 15の心
「どうしたの!? 」
店先に立っている、正和に姉が声をかけた。

「ねえちゃん。あの人・・・・・・」
「はる子さんのこと? 」

「私が行きつけのお店の人よ。とっても踊りが上手いの」
「うん・・・・・・あの人・・・・・・ひょっとして、オカマの人?」

「最近はニューハーフっていうのよ」

「ニューハーフ・・・・・・!? 」
正和には、聞きなれない言葉だった。

「誰がそんなふうに名付けたのか知らないけど・・・・・・」
姉が言った。

正和は、昨日の小田のことを考えた。
小田も、はる子のようになるんだろうかと思った。



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