君だけに夢をもう一度 15の心
「そうなの・・・・・・あなたのお友達にも、私のような子がいたのね」
はる子が正和に言った。

正和とはる子は、公園のベンチに座っていた。

正和は、どうやったら、小田のことを理解して接することができるのか、わからなかった。

はる子は、ニューハーフである。
少なくとも、自分よりは、ほる子の方が小田の気持ちがわかるような気がした。

正和は、思い切って、はる子に相談してみようと思った。
ひょっとしたら、小田のことも解決できるかもしれないと思ったからだ。

正和は、小田のことを、はる子に話した。

「小田君を、なんとかできませんか? 」

「なんとかするって、どうしたいの? 」
はる子が尋ね返した。

正和は答えられなかった。









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