君だけに夢をもう一度 15の心
竹中と正和が倉庫の中に入った。

「親父がバンドをやってるんだ。アマチュアだけどね」

竹中が冷房のリモコンにスイッチを入れて言った。

「・・・・・・」
正和はドラムの構造が、どのようなものなんだろうと見ている。

「まさちゃん、ここに座りなよ」

竹中が、折りたたみのパイプ椅子を広げて、缶のコーラを正和に渡した。

「ありがとう」
正和は、コーラを受け取り椅子に座った。

楽器は、竹中の父親が使用するものだった。
この場所が練習場所だと説明された。

「親父さん、どんな演奏するんだ?」
「ビートルズだよ」
竹中が、エレキギターを手にして答えた。

壁にはビートルズのポスターがいっぱい貼ってある。
それを見ると、正和は納得した。








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