君だけに夢をもう一度 15の心
「小田君は自分自身のことはわかっているんだろう。それだったら、まだ始まったばかりじゃないか」
「始まったばかり・・・・・・!?」

「どうしても美容師になりたいんだったら、時間をかけてでもいいから、お父さんを説得するべきだ」

「・・・・・・」

「高校に行きながら説得はできると思う。もし、小田君が自分と同じ高校だったら、少なくとも俺は、小田君の話ぐらいは聞いてあげられると思うんだ・・・・・・あくまでも友人としてだが・・・・・・」

バスが来た。

「明日は勉強会の日だ。良かったら来ないか? 」
バスが止まった。

「明日、家で待っている」
と、正和は言ってバスに乗り込んだ。







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