君だけに夢をもう一度 15の心
1985年3月。

受験日の前日。

学習塾の帰り、竹中と小田は、正和の家に集まった。

「よし! 明日は気合いを入れて、がんばろう!! 」
竹中が元気に言った。

「おう!! 」
正和と小田は、元気よく返事をして答えた。

「山本君も竹中君も合格ラインは達している。あとは、落ち着いて答案用紙を見て答えれば大丈夫だ」
小田が冷静に受験のアドバイスをした。

「わかった」
正和が素直にうなずいた。

「俺、明日、受験が終わったら、菜々子ちゃんに告白しようと思う」
竹中が真顔で言った。

「えっ! 」
正和が唖然とした顔になった。





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