君だけに夢をもう一度 15の心
「どうしたんだ・・・・・・二人とも驚いた顔して? 」
竹中が、二人の表情を見た。

「どうして、明日なんだ?」
正和が疑問に思った。

「明日で受験も終わる。高校生になったら、菜々子ちゃんとは会えないだろう。明日しか告白できるチャンスがないんだ」
竹中は気をひきしめている様子だった。

「明日は、どうだろう・・・・・・なぁ・・・・・・小田君? 」
正和は本当のことを言おうかと、気になって小田の顔を見た。

一瞬、小田が小さく首を振った。
「言うな」の合図である。

「うまくいったら、高校入学までの間、デートしたりできるじゃないか・・・・・・それに、早くしないと、他の男が菜々子ちゃんのことを奪うとも限らない」

もう奪われているのに・・・・・・正和と小田はそう思った。











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