君だけに夢をもう一度 15の心
「娘さんの踊りは見たことがあるのか? 」
「いいえ・・・・・・」
「どうして、見ないんだ? 」
「踊りを職業にしたいって言っているのよ。そんな夢みたいなことで生きていけるほど甘くないこと、わかるでしょう」
真紀子はムキになって言った。
「ごめん・・・・・・君たち親子の問題に口を出してしまって・・・・・・でも、君だったら、娘さんのことをわかってあげられると思ったんだ。自分が音楽をするために、高校受験を協力してくれたように・・・・・・」
「・・・・・・」
「娘さんも踊りを一生懸命やっているんだったら、それが活力になって勉強もがんばるんじゃないか? 」
「・・・・・・」
「今でも、俺は憶えているよ。二人で海を見にいった時のことを・・・・・・」
「山本君、まだ、そんなこと憶えてたの? 」
「さっきの娘さんが君に反発した表情は、あの時の君とそっくりだと思ったんだ」
正和は、真紀子と二人で夜明けの海を見たことがあった。
「いいえ・・・・・・」
「どうして、見ないんだ? 」
「踊りを職業にしたいって言っているのよ。そんな夢みたいなことで生きていけるほど甘くないこと、わかるでしょう」
真紀子はムキになって言った。
「ごめん・・・・・・君たち親子の問題に口を出してしまって・・・・・・でも、君だったら、娘さんのことをわかってあげられると思ったんだ。自分が音楽をするために、高校受験を協力してくれたように・・・・・・」
「・・・・・・」
「娘さんも踊りを一生懸命やっているんだったら、それが活力になって勉強もがんばるんじゃないか? 」
「・・・・・・」
「今でも、俺は憶えているよ。二人で海を見にいった時のことを・・・・・・」
「山本君、まだ、そんなこと憶えてたの? 」
「さっきの娘さんが君に反発した表情は、あの時の君とそっくりだと思ったんだ」
正和は、真紀子と二人で夜明けの海を見たことがあった。