君だけに夢をもう一度 15の心
真紀子との夜 ①
1985年3月。
卒業式の日。
正和は、卒業式を終えて教室に戻ってきた。
竹中も真紀子も教室にいる。
クラス担任から卒業証書を受け取るのを待っていた。
竹中は、元気を取り戻していた。
いっものように陽気に騒いでいる。
「今度、まさちゃんとコンサートやるから聞きにきてくれ」
と、さっそく竹中はクラス全員に宣伝をしていた。
「ねえ、コンサートするの? 」
真紀子が正和に尋ねた。
「あぁ・・・・・・来月になぁ」
「そう・・・・・・気が早いのね。練習しているの? 」
「うん・・・・・・」
実際のところ、練習を始めたばかりで演奏もできていない。
竹中の父親のためにコンサートをすることは言えない。
そのため、正和は、はっきりとした返事をしなかった。
卒業式の日。
正和は、卒業式を終えて教室に戻ってきた。
竹中も真紀子も教室にいる。
クラス担任から卒業証書を受け取るのを待っていた。
竹中は、元気を取り戻していた。
いっものように陽気に騒いでいる。
「今度、まさちゃんとコンサートやるから聞きにきてくれ」
と、さっそく竹中はクラス全員に宣伝をしていた。
「ねえ、コンサートするの? 」
真紀子が正和に尋ねた。
「あぁ・・・・・・来月になぁ」
「そう・・・・・・気が早いのね。練習しているの? 」
「うん・・・・・・」
実際のところ、練習を始めたばかりで演奏もできていない。
竹中の父親のためにコンサートをすることは言えない。
そのため、正和は、はっきりとした返事をしなかった。