君だけに夢をもう一度 15の心
梅雨時としては雨が降らない日が続いている。

この日はとても暑い日だった。

店内の冷房が正和の体を冷やしてゆく。

店員がロンググラスに入ったアイスコーヒーを正和の前に置いた。

正和が、グラスを手にした瞬間、携帯電話の着信音が鳴った。

着信音は、サザンの『真夏の果実』だった。

電話の相手は竹中だった。

竹中は、そちらに行けないと告げた。

どうやら、祭りの準備が時間どおりに終わらないらしい。
そのため、先に小田の家に行ってほしいとのことだった。

「わかった」
正和は返事をした。

その後、アイスコーヒーを一気に飲んで店を出た。











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