君だけに夢をもう一度 15の心
合格発表の日。

正和は、竹中と小田と一緒に受験校の高校までやって来た。

学校の提示板に合格者の受験番号が書き出されている。
それを見るためだった。

学校内に入ると、合格した者の歓喜が大きく聞こえてくる。

三人は、提示板の前までやって来た。
提示板の前は、人が集まっているため近くまで行かないと見えない。

「じゃ、見に行こう」
小田が声をかけて提示板の前に行こうとした。

「あぁ・・・・・・」
竹中も小田の後に続く。

「・・・・・・・」
正和だけが立ち止まった。

正和は、運命の一瞬が近づいてくるのを感じて、緊張感が体じゅうに張りつめている。










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