君だけに夢をもう一度 15の心
正和の緊張感は、二人にも伝わる。

二人は試験には自信があった。
だが、緊張している正和を見ていると、二人も不安な気持ちが誘った。

「まさちゃん、三人で一緒に見よう」
竹中が、不安な気持ちをかき消すように言った。

「そうだ・・・・・・自分の力を信じよう」
小田も自分に言い聞かせるように言った。

「よし」
正和も覚悟を決めた。

三人は、人の中をもぐり込むようにして提示板の前までやって来た。

三人は、自分の受験番号が提示板にあるか確認をする。

「あった! 」
小田が一番に声を出した。

「あった!! 」
続いて竹中も大きな声を出した。

「330、332,333・・・・・・」
正和は、手にした自分の受験番号が 提示板にあるか緊張しながら見た。















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