君だけに夢をもう一度 15の心
「ごめんなさい」
真紀子は、チケットを受け取らずに歩き始めた。
いっもの真紀子とは違うことを感じた。

「おい! どうしたんだ? 」
正和は真紀子の後ろ姿を追いかけた。

「・・・・・・」

「何か、あったのか? 」

「・・・・・・」

真紀子は何も答えずに歩いている。

「東京に行って、何かあったのか? 」
正和の言葉に真紀子が足を止めた。

「ほっといて! 」
真紀子が心の内を言葉にしたように言った。
そして、真紀子は走り始めた。

真紀子に何かあった。
気になった正和は、真紀子の後ろ姿を追いかけた。



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