君だけに夢をもう一度 15の心
「どこへ行くんだ? 」
正和が聞いた。

正和は、どうしたらいいのかわからない。
腕時計を見ると、午後9時を過ぎている。

真紀子の家族も、自分の家族も心配していることは間違いない。
そう思った時、自分の家に連れて行こうと思った。

「どこか、遠くへ」
真紀子は意味しげに言った。

誰もいない場所なのか、それとも知らない場所なのか、どちらともいえる。

正和は、真紀子の横に並んで歩いた。

しばらく二人は黙り込んだ。

いっしか、二人は国道沿いの歩道を歩いている。
車のライトが途切れることなく流れてゆく。

真紀子がコンビニの前で足を止めた。









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