君だけに夢をもう一度 15の心
真紀子は缶コーヒーを買って、コンビニから出てきた。

「はい」
真紀子が正和に差し出した。
缶コーヒーは熱かった。

「ありがとう」
正和が受け取った。

二人は缶コーヒーを飲んだ。

「どうして、来たの? 」
真紀子は、硬い表情から少し落ち着きを取り戻した様子だった。

「チケットを渡しに来たんだ」
正和は、チケットを差し出す。

真紀子は受け取る。

「明日だったんだね」
真紀子が思い出した。

「山本君、明日は大事な日でしょう。私のことは気にしないで帰って」
真紀子がすまなそうに言った。






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