君だけに夢をもう一度 15の心
「それじゃ、そろそろ時間だから。また、コンサートすることがあったら教えてね。今度は必ず聞きに行くから」

真紀子は正和に別れを言って、電車のりばに続く階段に向かった。

「中田・・・・・・」
正和が声をかけた。
真紀子にキスのことを聞いてみようと思った。

「何? 」
真紀子が振り返った。


「頑張ってな」
正和は真紀子の顔を見るなり、聞くことをためらってしまった。

「ありがとう」
真紀子は笑顔を見せて、ホームへと消えて行った。





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