君だけに夢をもう一度 15の心
「なんの用だ。急に電話で呼び出して?」

正和が尋ねると、竹中もパイプ椅子に座った。

二人はさし向かえになった。

「まさちゃんに聞きたいことがあるんだ」

「何だ・・・・・・? 」

「・・・・・・」
竹中は言いにくい様子だった。

「おい、はっきり言えよ」

「じゃ、聞くけど、まさちゃんは、どこの高校に進学するんだ? 」

「えっ!? 」

竹中の思いがけない問いかけに、正和はとまどった。
これといって、行く高校を決めていないからだ。

「まだ、決めてない」
正和が正直に答えた。

「えっ! まだ決めてない」
竹中が驚いた。




< 24 / 239 >

この作品をシェア

pagetop