君だけに夢をもう一度 15の心
正和は、竹中に電話をした。

「俺もおまえと一緒の高校に行くよ」
正和が話すと、
「そうか。ありがとう」
と受話器の向こうから、竹中の声が嬉しそうに聞こえてきた。

「でも、ひとつ気になることがあるんだ」

正和は不安気に言った。

「何・・・・・・?」
竹中が気になった。

「俺、ぜんぜん勉強してなかったから、高校に合格できるか自信がないんだ」

「なんだ、そんなことか。まさちゃん、今から必死で勉強すれば合格できるさ」
竹名が励ました。

「今から、サザンの歌みたいな気持ちでやりなよ」
竹中が謎かけをした。

「サザンの歌・・・・・・?」

「当たって砕けろの精神だよ」
竹中が冗談ぽく笑って言った。



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