君だけに夢をもう一度 15の心
正和は竹中と小田、三人で会うのは10年ぶりだった。

三人の出会いは、正和が15歳の時だった。

正和は福岡で生まれ育った。

今は、他界した父の後を継ぎ、洋服店と雑貨店を経営して、母親と二人暮らしをしている。

子供の頃は、よく父親から平和台球場に野球観戦に連れて行ってもらった。

プロ野球選手の華麗な守備や遠くへボールを飛ばす姿を見ると、自分もあんなふうになりたいと憧れた。

野球を始めた頃は、将来なりたい職業と聞かれたら、プロ野球選手と真っ先に答える子供だった。

しかし、その夢も中学生になって消えた。









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