君だけに夢をもう一度 15の心
「竹中君。ここにいたのね 」
二人の前に女子生徒が現れた。

「菜々子ちゃん」
竹中が親しみあるように言った。

「どうしたの? 」
さきほどまで真顔の竹中が、にやけた表情に変わった。

「これを返しにきたの。ありがとう」

彼女は、竹中にカセットテープを手渡した。
それは、正和には見覚えあるものだった。

「竹中君が言ったとおり、サザンっていい歌ばかり」
「そうだろう」
その言葉に、正和は、竹中に渡した自分のカセットテープだとわかった。








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