君だけに夢をもう一度 15の心
昼の休憩時間。

正和は外で弁当を買ってきて席に座った。

隣の席では小田が持参した弁当を食べている。

正和が弁当を食べようとすると、割り箸が見あたらない。

弁当を包んだ紙袋の中や、机の下に落としていないか周りを探したが見つからなかった。

「良かったら、どうぞ」
小田が、正和に割り箸を差し出した。

「いいの? 」
正和が尋ねると、小田はうなずいて答えた。

「ありがとう」
正和は、安心したように小田に礼を言った。

正和は、弁当を開けて割り箸を割った。






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