君だけに夢をもう一度 15の心
「彼女のこと本気で好きなのか? 」

「あぁ、もちろん。菜々子ちゃんといると、すごく楽しい気分になるんだ」
竹中が彼女のことを、にゃけながら話した。

「そうか」
正和は、怒った表情のまま言った。

その表情に反応して竹中は、
「すまなかった。まさちゃんのこと利用して」
と、深く頭を下げた。

「竹中!! 」
正和は大きな声をだした。
それは怒りを表に出すものだった。

「本当にごめん。でも、俺、サザンの音楽をやりたいのは本当なんだ! 」
竹中は、正和の威圧感に怯えている。

正和は、竹中に拳をあげた。
竹中は、両手で顔を隠した。

「あっ!! 」
竹中は悲鳴をあげる。






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