君だけに夢をもう一度 15の心
「どんな取引なんだ? 」

「まさちゃんの勉強を教えるかわりに、何かしてもらいたいことがあるか聞いてみたんだ」

「それで、何をしてもらいたいんだ ? 」
正和が竹中の顔に近づいて尋ねた。

「何もしなくていいって言ってた 」
竹中があっけなく答えた。

「じゃ、取引は・・・・・・!? 」
「欲しいものがあるらしい」

「欲しいものってなんだ? 」
「雑誌が欲しいらしい」

「雑誌か・・・・・・アイドル雑誌とかエロ本なのか? 」

正和は、同じ世代の男性が好む雑誌を思い浮かべた。












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