君だけに夢をもう一度 １５の心

「そんな雑誌じゃないんだ」

竹中が答えると、正和は、もっとすごい外国人向けのエロ雑誌かと思った。

「女性向けの雑誌が欲しいらしい。確かセブンティーンとか・・・・・・」

竹中の言葉に、正和は想像していたものとは違い拍子ぬけした。

「でも、どうして、女性雑誌なんだ？　」

「わからないよ。でも、それくらいだったら妹も読んでいるから、それを渡そうと思っている。でも、ちょっと変だな」

竹中も小田のことが少し変わっていると思っている。

「変なやつでも、なんでも、まず受験合格が大事だ。手段は選べない」
竹中がはっきり言い切った。

正和は、竹中の言うとおり、小田が変な男でも、今は受験合格が大事だ。
そのため小田に世話になろうと思った。


「でも、良かったな。これで、今後の受験対策が出来た。あとは、勉強するのみだ！」

竹中が正和を激励した。