君だけに夢をもう一度 15の心
1984年9月。

正和の家に小田がやってきた。

昨日、小田と勉強会をすることを約束していた。

「こんにちわ」
小田が挨拶すると、正和の母親が出迎えた。

あらかじめ、母親には小田のことを説明していた。

母親は、息子のために勉強を教えてくれる小田のことを感謝していた。

母親が、二階の部屋にいる正和を呼び出した。

正和が一階に来ると、母親が小田に話しをしている。

正和が小田を自分の部屋に案内した。
正和が襖(ふすま)を開けた。

小田が、よそよそしく部屋に入るのをためらった。

「何、立ってんの。入いれよ」
部屋の中で正和が声をかけた。

「おじゃまします」
と、小田は言って部屋の中に入った。

 









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