君だけに夢をもう一度 15の心
二人が勉強を始めた。

正和は、真剣に数学の問題を解いている。

小田は、じっと正和の顔を見つめていた。

一瞬、正和が視線を感じた。

正和と小田は目があった。

小田は胸の鼓動が高ぶった。
その瞬間、はじらいを隠すため顔を下に向けた。

「ちょっと、トイレ貸してくれる? 」
小田は、急にその場から逃げるように立ち上がった。

「一階を降りたら奥にある」
正和が答えると、小田が襖を開けた。

すると、
「やってる! 」
と、竹中が立っていた。











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