君だけに夢をもう一度 15の心
「喜ぶのは、まだ早い」
うかれている二人に小田が真面目に言った。

「一度ぐらい、いい結果が出たからって、合格できるとは限らない。これからが受験の勝負なんだ」
小田は冷静だった。

「そうだな・・・・・・今回は、たまたま小田君がアドバイスされた問題が出たから、運良く成績が良かった」
正和も冷静に考えた。

「運が良かったわけじゃない。この成績は君の実力だ」
「えっ! 」

「君は確実に成績が上がっている。それは事実だ」
小田が、はっきりと言った。

「たが、油断してはいけない。それを言いたいだけだ」

「わかった」
正和もはっきりと返事をした。

早速、三人は英語の勉強を始めた。

いつの間にか、竹中だけ居眠りをしている。








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