君だけに夢をもう一度 15の心
「彼は、たぶん、受験する学力レベルは常に達していると思う。今は、その学力を維持しているんだ。受験に大切なのは、それなんだ」

小田が、理論的に説明する。

正和が小田の寝顔を見た。

小田の説明で、竹中のことが真面目な努力家タイプなんだと思えた。

急に竹中が起き上がった。
だらしなく大きな声をだして、あくびをした。
しまりのない顔付きをしている。

それは、真面目な努力家の印象ではなく、いっもの単純スケベな男の表情だった。





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