君だけに夢をもう一度 15の心
正和は、プロのエンターテイメントのすごさを知る。

あらかじめササンの曲は知っていた。

コンサートが始まる前、観客と一緒に歌ったりするのが恥ずかしくて抵抗があった。

しかし、コンサートが始まると、観客と一緒に手拍子やサザンの歌をくちずさんでいた。

どうして、そんなふうになったのか、よくわからなかった。

だだ、その時、正和の心の中にサザンの音楽が入ってきて、不思議と体を動かしたような気がした。

おそらく、サザンの音楽を聞いた観客は、みんなそんな気分になったんだろうと思った。

正和は、本物の音楽の力を感じた。








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