君だけに夢をもう一度 15の心
「ところで、おまえ、すごく立派な所に住んでるな」

竹中が、小田の住んでいる部屋を見渡して言った。

小田は、マンションの最上階に住んでいる。

広いリビングがあって、奥も二つほど部屋がある。
天気のいい日は、バルコニーから遠くまで福岡の町を見渡すことができる。

「おまえ、カリスマって呼ばれているんだろう」
竹中は、小田が美容師で成功していることを知っていた。

「小田は、美容師の大会で優勝したこともあるんだ」

「優勝! へーえ、すごいじゃないか!! 」
竹中の説明に正和が感心した。

「そんなことないわよ」
小田は謙遜して照れていた。











< 75 / 239 >

この作品をシェア

pagetop