君だけに夢をもう一度 15の心
「わたしのことなんかより、バンド活動について話し合いをしましょう。まさちゃんのためにも、『君だけに夢をもう一度』を演奏できるようにならないといけないから」

小田が正和の顔を見て、にこりと笑った。

「竹中、小田にも話したのか !? 」

「あぁ、まさちゃんが東京で昔の恋人と約束したことだろう」
竹中がにや笑いした。

「おまえ・・・・・・」
正和が呆れた。

「わたしは、いい話で感動しちゃった」

「そうだよ。自分らしさを取り戻したいのは、まさちゃんだけじゃない。俺も小田も同じなんだ」

「・・・・・・」
正和は、一ヶ月前のことを思い出した。









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