君だけに夢をもう一度 15の心
正和は、彼女から自分らしく生きているのかを尋ねられた。

彼女は離婚をしている。

離婚後、音楽をやっていくことを決めてプロになった。
自分が自分らしく生きられるのは、好きな音楽をやっている時だと答えた。

彼女から、一緒に演奏しないかと誘われた。
それは、仕事ではなくプライベート的なことだった。

正和は彼女から言われて、もう一度、演奏して歌ってみたいという気持ちになった。

正和も音楽をやっていた頃が、自分らしく生きていることを実感したからだ。

別れ際、彼女と再び会うことを約束をする。

その時、サザンの『君だけに夢をもう一度』を演奏することを約束した。

その曲は、彼女が正和のバンドにいた時、一緒に演奏していた最後の曲だった。










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